僕はどこに向かっているのか

人と当たり障りなく話す事が増えるほど僕は自分の心を少しづつ削っていくような感覚になる。

家の周りをただずっと練り歩く。東京に来てよかったのは散歩中に知り合いに絶対に合わない事だ。歩き始めてすぐは夕日を探してどちらが家の方向でいま自分がどのあたりにいるかおおよそ把握していたが酒を買って歩き始めだした頃になるともうここが何処なのかさえも分からなくなる。ふらふらになりながらただ気ままに歩く。アルコールを勢いに任せて喉に流し込む。

酔ったフリをする。

吐き気がする程不味い。もう飲みたくないけれど、酔ったフリをする。

閉まった踏切に取り残されてびっくりして出口に向かって走る。拍子抜けだ。酔っ払ってやなんかいない。

それでも酔ったフリをする。

正確に言うならば自分に酔っ払ったフリをする。そんな自分が死ぬほど嫌になるけれどそれ以外どうすればいいのか分からなくなる。

なにが嫌でこんなにも繕ってしまうのか自分でも分からないけれど少しでも正気を保つ事に疲れてしまう。

目の前の課題が嫌になるのか、取り組んでも納得いくようにできないからなのか。

そもそも納得いくように出来るわけがないと歩きながら考え始めた。

自分が憧れるアーティストってゆうのは自分にないものを持っているから憧れてしまうんじゃないだろうか、人は自分にないものに惹かれてしまう物なんじゃないだろうか、自分と似た人間は同族嫌悪で嫌ってしまうんではないだろうか、という事はそもそも憧れる人のような音楽なんて出来る訳がないんじゃないんか、だって最初からアコガレって言ってるし、僕はいったいどこに向かっているんだろうか。

 

レイは考え過ぎだよって優しく言ってくれた君に当たり障りなくそうかなーって返事をしてまた心が削れていってそれでなにかが変わると思ったのかとか考えてしまって、人と会うからって言って電話を切ってまたただ1人で練り歩く。

 

いつも通りだけど何も得ることはないまま家に帰ってきてシャーロットe.pを聴きながら低い天井を眺めた。眠れず、ただ眺めた、ドラマみたいに天井に何かが見える事もなければ誰かの顔が浮かんでくる事もない、ただ眺めた、白くて低い天井を。

僕はどこに向かっているのか。

 

20170829

駅の広場には多くの人が各々の目的の為に歩を進めていて誰も僕の前に立ち止まろうとしなかった。遠くの方から視線を突きつけて歩き横切る時になったら視線を外して前を向く。そしてそのまま去っていく。そんな繰り返しの中僕は手に鈍い嫌な汗をかきながら必死になって何かを歌っていた。Amkeyの歌詞もまだ作っていないこの曲が終われば帰ろうとAm7 FM7 G6 CM7とありきたりなコード進行を弾き始めた時もうどうにでもなればいいと思った。目をつむりながら歌っていると何だか泣けてきてワンコーラスで弾くのをやめてしまった。

 

目を開けるといつもの低い天井がいつものように僕を圧迫していた。涙は確かに出ているがここが駅ではない事ははっきりと理解できた。

重たい身体を起こして冷蔵庫に入れ忘れた机の上のペットボトルのお茶をそのまま口をつけて飲んだ後タバコに火をつけて煙と一緒にため息をついた。

すぐに動く気になれずベッドに横になっているとそのまままた眠ってしまった。こうゆう時の寝起きはいくら寝ていても眠くなってしまう。何度も何度も短い間隔で起き続けた。そんなに現実を生きるのが嫌なのかと自分でも思うほどに30分間隔で現実と夢を行き来した。

 

お昼をとうに過ぎた頃やっと起き上がり適当な服をきて外に出た。音楽を聴きながらゆっくりと歩き自分の中のアイデアを少しづつ具現化していく。ぐるっと適当に歩き終えたらいつものカフェに行きノートを開いてそれを書き記していく。休みの日の日課になりつつあるが、そう毎回上手くはいかない。何も思い浮かばない事がほとんどでカフェについてもノートを広げる前にコーヒーを全て飲み干してしまう。どうやら今日もその日らしい。結局なにもしないままただ250円を払って天井の低いいつもの部屋に戻った。

 

コンビニから持って帰ってきたざるそばを食べた後なんとなくシャツを匂ってみると汗の匂いが染み付いていた。そういえばここ3日ほどシャワーを浴びていなかった。シャワーを浴びながら今日はレンタロウの曲を編曲しようとコードをたどってみるがどう考えてもカポが必要だ。毎回分かってはいたが悪い癖でバレーコードで済ませようとしてしまう。髪の毛を乾かした後すぐにカポを買いに家を出た。半ば無理やり外に出たがこうゆう強引さも時には必要なのだと感じた。風呂上がりで火照っていたせいでシャワーで流した汗だけがすぐに元どおりになってうんざりした。

求めぬ物が戻ってきて求める物は何1つ元どおりにならないまま急行渋谷行きに揺られた。窓に映る自分と奥の景色を交互に何度も何度も焦点を変えながら

 

 

そろそろ帰ろうかな

西の空が真っ赤になっていた。

1人で地べたに座ってなにをするわけでもなくただただ変わっていく空を眺め続けた。

 

京王線は綺麗に東から西に続いていて線路沿いを西に向かって歩いた。周りは建物が立ち並んでいて見通しが悪かったが線路の一本道は綺麗に夕日に向かって直線を引いていた。踏切を渡る人は皆西の方角を見つめた。スマホで写真を撮る人もいた。僕はこのまま線路を歩いてみたい衝動に駆られた。それほど美しい光景だった。桜上水駅まで着くと空はオレンジから赤色に変わっていた。少し上の空は群青色と混ざって紫色をしていた。

駅の近くになにもない広場があって久しぶりに大きな空を見る事ができた。

 

眺めている方角に自分の故郷があるなんて考えてしまってその内実家に帰ろうかなと思ったりした。元から捻くれてはいたけど最近はなんだか更にそれも増してきた気がして凄く地元の奴らに腹が立つ。いつまでも内輪の中で仲良く和気あいあいとしている雰囲気がどうにも好かない。ろくに好きな奴でもないのに定期的にみんなで酒を飲んだり面白くもない様な事でわちゃわちゃして何が楽しいのか。謎に大阪帰ってきた時にまた飲みにいこうとか言われるのもうっとおしい。

結局はおれが自分に合わないと思う様な奴にでも広く浅く皆んなに笑顔を振りまいてしまったせいだろうとゆう結論に至る。そんな事を我慢してしまったせいでふとした時に物凄い空虚な感覚に襲われてしまう。結局地元に帰って会いたいと思う人なんて大阪に1人と高校の時好きだった子ぐらいだし。

 

 

気付けば空はすっかり暗くなっていて遠くの方でかすかに雲がオレンジ色をしていた。それでも何だか歩き出す気になれなくてしばらくそこで雲を眺め続けた。時々前を横切って行く人もどう考えても不自然に僕に後頭部を見せる。散歩している犬だけはちゃんと僕の方をじっと見つめながら横切っていった。別に構いやしないし自分がそっち立場でも目なんて合わせやしないと思ってなんだかよく分からない感情になった。ちょっとしてなんとなく疲れてその場を立ち上がって歩きだした。

 

 

そろそろ帰ろうかな。

 

どーもバンドマンです

髪を切った。

数ヶ月分の自分が地面に無残に落ちていくのを見て心が軽くなったり重くなったりした。

マッシュっぽくして下さいと言ったらバンドマンのカガミの様な髪型になってしまって消えて無くなりたくなった。担当の美容師はおれの事を褒めちぎっていたが美容師は音楽やってるんですか?と褒める以外のセリフを聞いた事がないのでおれは久しぶりに真顔で無視した。

目の前に映った自分がすごい滑稽で何だか自分を見ていれなくなってきたので左隣にあったどうでもいい犬の絵をひたすら眺めながら心の中で犬に悩みを相談していた。

 

見た目なんてどうでもいいけどバンドマンは嫌いだからあんな風にはなりたくなかったのに、

どうせ周りはスッキリしていいとか言うんだろうけどそれは当たり障りのない見た目になったねって事だろう。

ロン毛の時はみんなに早くきれだの陰湿だの浮浪者だの言われたけどそっちの方がおれはよかった。

なんだか見た目を褒められるとおれはその人は自分の事を分かっていないんじゃないかと思って牽制してしまう。

見た目も大事なのは分かっているけどそんなの酷く残酷だと思ってしまう。

周りに分かってほしいなんて思わないけど気持ち悪い見た目でも自分を求めてくれる人達と一緒に生きていたい。

 

帰ってレンタロウに借りた小説を読んで溜まりに溜まった曲の編曲をしようと思う。週に5日のバイトのせいで休みの日は疲れが一気にきて無気力になりてんでだらけてしまう。休みの日こそ背中のネジをギコギコ回せるようになりたい。

 

東京は15日連続の雨

週に2日のスタジオの為にクソの役にもたたない仕事を黙々とやり続け、金銭的に厳しくなったら返すあてもない金を女に借り、奢ってもらったハンバーガーを食いながら涙を流して更に惨めになる。

ここ最近は涙も薄っぺらく感じる。

 

友達といえばバンドメンバーと大阪に1人東京に1人。片手で数えられてしまう。でもそれでよかった。安っぽい奴らは本当にごめんだ。

地元の奴らが東京に来ているからと渋谷に来いと招集がかかったが行く気になんてなれなかった。どうせ人数合わせだし、行っても朝までクラブかなんかに入るだけだ。本気で誘いたいなら東京に来る前に連絡をよこすはずだしそうゆう奴らは後々都合のいい時だけ連絡をしてくる奴らだろう。絶対に無視してやろうとおもう。

ただそれでも心の拠り所みたいな物を求めてしまうから悲しくなる。

おれだっておかえりのキスからの優しく微笑んでご飯にする?お風呂にする?それとも…とか言われたい。てか帰ったらご飯ができていてほしい。

 

 

最近は1人になるともっぱら将来の事を考えてしまっている。おれはどうなってしまうのだろうか。何十年も表舞台で音楽をする気になんてなれない。

3枚。これが理想だと思う。4枚以上出すほどおれには才能もない。頭もおかしくなってくると思う。3枚完結で全てを出し尽くすと思う。その後はどうなるんだろうか。結婚でもしているんだろうか。そろそろ幸せになってもいい歳なんではないだろうか。逆に大切な人が居なかったらどうなってしまうんだろうか。首でも釣って全てを終わらしてしまうのだろうか。1人なってなにも残らず更に辛い人生を死ぬ事もできず無駄に生きているのだろうか。

それは考えただけでもあまりにも怖くなってしまうから考えたくなかった。

 

 

大変な世界に足を突っ込んでしまったとたまに思う。底なし沼のように1度突っ込むと吸い込まれていく。怖くなって手足をバタバタさせるほど早く沈んでいってしまう。残された時間の中できっちりやる事を見つけて沈んでいくしかないのだ。そうゆう世界だった。でもそれは自分の人生の価値観になんだかマッチしているように感じた。意味も無く生きていくぐらいなら終わりと分かっていながら生きていく方が気楽に感じる。

心を言葉にする度に何だか薄っぺらく腐っていくように感じるけどこれが今の自分の精一杯の表現なのだろう。

 

コーヒーでも飲んだら家に帰って曲を書こうと思う。そういえば東京は15日連続の雨らしい。8月に入って毎日雨なんて…なんだか同情されている気分だ。

 

誰とも会話しない日は大体こんな感じの日

夜になったら毎日のように公園でサラリーマンが1人で缶ビール片手にブランコに座りながら俯いてる。仕事でも嫌になったかな。今度勇気がある時にでも話しかけてみようかな。

 

今日は一日中誰とも会話する事はなく、起きてから蓮太郎に借りたCDを聴いてから曲作りをした。アレンジが納得いくようにできなかったのでひとまずコーヒーを飲みに外へ出た。本でも読もうと思ったが読み残した小説が恋愛小説だけになってしまって全く読む気になれなかった。ここ最近本もなかなか読まなくなってしまって日常がどんどんぼやけて見えてしまう。そのくせして現実は怖いくらい目の前にやってくるのでどうしてもはっきり見えてしまう。

コーヒーを飲みながら曲の構成を考えてある程度固まってから部屋に戻った。

3時間ほど曲作りに励んだが、やっぱりアレンジが上手くいかず少し嫌になってきたのでまた外へ出た。

外はすっかり暗くなっていた。起きてから何も食べていなかったためお腹が減って仕方なかったのでコンビニでカップラーメンを買った。

家の周辺を適当に散歩した。

考え事をしても漠然と嫌な気持ちになるだけと分かっていても考えてしまって思った通り嫌な気持ちになる。何かあったわけでもないのに落ち込んでしまう。訳がわからないまま腹が立ったりしてくるし泣けたりしてくる。

ため息と一緒に疲れた疲れたって1人で言っているのに気づいて鬱気味だなーって思ったりする。自分の感情が複雑すぎて上手く表現出来ない。人間ある程度の余裕が必要なのだと思わされる。

 

適当な時間に部屋に戻ってさっき買ったラーメンを食べた。もう少し頑張ってみようともう一度ギターを手にとってあれやこれややってみるがやっぱり今日はダメみたいだった。

なんだか疲れてきたのでベッドに横になった。まだ眠れるはずもなくだからってこれ以上ギターを持つのも疲れるし本だって読む気になれなかった。お酒でも飲もうかと思ったがお金が無いのでやめた。部屋すら片付ける気になれなくて横になりながらYouTubeで適当に動画を漁った。

後で大阪の友達にでも電話してみようかな。

 

 

死ぬと思うなよ。

わかるよわかるよってなんも分かってないのに言ってたあいつも嫌いやし真剣な振りしておれの話を電話越しに聞いては形に残る思い出作りに励んでたあいつも嫌いやし好きでもないのにキスしてきたあいつも嫌いやし構って欲しかっただけで相手なんて誰でもよかったあいつも嫌いやし首に跡残るまで思いっきり噛み付いてアザ残してから同じ場所にアザつけられたがってたあいつも嫌いやしみんなおれの事蔑んでみてたのだって知ってるしどうせいつも蚊帳の外で1人で粋がってただけっておれだってそんなん分かってる。分かってるけどみんなだってそうやん。そうやってお前らはお前らでおれはおれやったのに。助けてほしいけど、どうして良いかわからへんし。

お前一回おれにそんな考え方じゃもたへんって言ったけどその通りやったわ。もちそうにない。分かってたけど、でもそうやって考えてしまうしどうしようもないから。楽しもうって思うけどやっぱりもう無理かもしらん。

 

こうゆう事考えてたらいっつもおかんの顔でてきて涙とまらんくなったりする、こんなに親不孝でごめんなさい。何回も泣かしたし、ど突いたし、ふすま挟んで聴こえる泣き声がなんとも思わんくなったし、聴こえてきてたまにそれがうっとおしくて怒鳴りながら壁殴りまくったし、おかんが私が1人やから舐めてんねやろ。父親おらんからって舐めてんねやろって言って泣きながら包丁持った時は流石に涙止まらんかったわ。おれが辛くて辛くてしんどくて毎晩寝られへんかった時、おかんにあたりまくって毎日泣かしてあの時におれがベロベロで帰ってきていきなりもうしんどいって言ってリビングで大泣きしだしてそん時抱きしめられたせいで一生分泣いてしまった。ついでにつられておかんも一緒に泣いてた。20歳になって抱きしめられる母親の腕はこの世の何よりも強かったし、暖かかったです。料理下手やし、掃除せえへんし、洗濯も適当やし、弱いし、泣き虫やし、弁当も作らんかったし、授業参観も来んかったし、運動会だってこうへんかったし、急にどっかいって何週間も返って来んかったり、3日分の飯代って言って仏壇に1000円しか置いていかへんし、そんな母親でもいいからまた来世もあなたの子供として生まれたいです。愛してます。

 

 

なんで音楽してんのって言わんといて。

したいからしてんねん。

だってこれしかないもん。

 

なにがあってもやっぱりもうちょっと頑張ってみよっかなって毎日思ってる。いつまで続くかな。続く限り。。だって、、、だってなんやろ?