日常×久しぶりの退屈な午後

井の頭公園のベンチで本を読みながら左手首に軽い痛みを感じて現実の世界に戻ってくる。

あーちょっと気をつけないとなーっと思い昨日の思い出を振り返った。

 

 

京王線が運休していてついでに大雨のせいでずぶ濡れになってスタジオに到着した

パンイチで歌うと濡れた服を脱いだ河ちゃんに大森さんが「気持ち悪い」と一瞥して服を着させるのを見ておれだけが腹を抱えて笑った。

細かいところを確認する作業が主になりあっという間に時間は過ぎた。

赤塚のリズムがズレているとみんなして指摘した時は少し滑稽になったが期待している分頑張ってくれとゆう意味合いのエールだろうと思った。

少しスタジオで無理をしたのか左手首に痛みを感じつつ帰宅。河ちゃんはスタジオ終わりおれの家に泊まるのが最近定番になりつつある。

河ちゃんが来てくれるのはなんの問題もなかったし、おれとしては定期的に人が来てくれるのは部屋を綺麗保つ秘訣だと思っているのでありがたい。帰宅したのが夜中の1時前、途中のコンビニで弁当を買って部屋で食べた。

彼は潰した声で「ほんとうまい」となんども言いながらカレードリアを食べた。その後も痛々しい声で話題を変え話したが話のあちこちで声が裏返って内容はあまり入ってこず声が心配で仕方なった。おまけに彼も手首が痛むらしい。

2人とも疲れていたのかその日は早めに就寝。

 

 

 

翌日彼はバイトに寝坊したらしくシップを左手首に巻いて相変わらずの声で「かなしいなーかなしいなー」となんども言いながら憂鬱そうに仕事へ向かった。少し笑えた。

 その後吉祥寺で古本を買って1人でお茶をしばいた後井の頭公園を散歩した。

男が女の肩を強く引き寄せて歩くのを見ながらそれ歩きにくいやろ!二人三脚か!っと心の中でツッコミも入れつつ子供連れの家族や笑顔で楽しげに友達とワイワイしている人達、漫才を練習している2人組、色んな人の日常を眺めながら歩いてると苛立ちと哀しみと表現しきれない感情が押し寄せてきたので思わず途中にあったベンチに座り少し休憩する事にした。

 

 コンクリートで出来た世界に慣れきってしまった自分にとって木々が沢山並んだこの公園は周りよりも温度が低く感じた。

風が吹くと木が葉を揺らして聴こえてくる音が何かを語りかけているようなそんな感覚に陥るほどそこは自分の日常にはない風が吹いていた。

いつから雲がなにの形にも表せなくなったのか考えながらカタルシスとセンチメンタルの狭間を行き来して少し落ち着いたところで買ったばかりの小説の世界へ身を投じた。